「じまトロニクスIIプロジェクト」

 

(作成:2005年2月25日    改定2005年3月11日)

(TEXT & PHOTE : じまさ / 満月板さん E30 B3-2.7)
 


じまトロニクスなんて言葉も死語になったかぁ・・・と思っていた矢先に、
満月板さんからラブコールがかかっちゃいました。(^_^;
「じまトロニクス、もし残っていたら譲っていただけないでしょうか?」

実は、じまさ亭には、あの「じまトロニクス」を大切に保管(?)していましたが、
基板は割れて、肝心なATインジケータが行方不明!(爆)
なんたって6年も前のことですからねぇ・・・

あれから技術もかなり(?)危ない方向に向上していますので、
新たにリフレッシュして作成することにしました。

 これが、E30の レアなBMW用ATシフトノブです。

満月板さんのB3はE46風に シフトノブを旋盤加工して取り付けしたそうです。

シフトノブの詳細写真が届く前に、部品調達と・・・
基板、LED諸々です。何か足りないような気がするなぁ。
まあいいや!いきあたりばったりがじまさの癖なんです。
アルミ板は・・・フフフ。後のお楽しみ?

ユニバーサル基板をカットしてLEDを仮組み付けます。
ズレないようにセロハンテープで仮固定。

半田付けが完了しました。左から「P」「R」「N」「D」「3」「2」「1」です。
R(リバース)の赤いLEDが高輝度タイプのLEDだったのです。しまったーーー!!!
警告も兼ねるかないいかな?(苦笑)
ATインジケータを入れるケースを作らなくては・・・

今度はセンサー部分の作成と・・・基板に切れ込み入れて・・・

おっと失敗したちゃった!力あまって余分な所に切れ込みいれちまったぃ。
ターミネーター3やってたので見ながらがいけなかった・・・
気を取り直して再度切れ込みをいれてます。半田ゴテは???

基板の銅箔を剥がすのに使うんです。熱を加えて長時間加熱してやると、
銅箔が浮き上がってくるんですねぇ。まともな基板に対して同じことやると
冷や汗噴出してきます。今回はそれを逆利用です。

あとは、基板を割らないように分離させてと・・・整形してやります。

センサー部分の完成と!続きやろうと思ったら、あるはずの配線用ケーブルが・・・
あっ!そっか!デジタルコックピットIIプロジェクトで使い果たしちゃったのね。
今日はこのへんで終わりと。とてもすがすがしい一日だっちにゃぁ〜


ひゃ〜仕事が忙しくってようやく続きができました。(^_^;
というわけで、続きのメンテ記録です。
待ち望みに待っていた方、おまたせしました!(待ってるわけねーだろーって?)

最初は簡単な作業をしました。シフトレバーに合わせて動く
センサー部分の加工です。センサー部分がスムーズに動く苦肉の策です。
基板の表面に半田付けすると接点が引っかかるので・・・
銅箔テープを一回りさせます。

今後メンテナンスしやすいように、ケーブルをコネクター化。
これが一番面倒な作業でした。

ようやくセンサー部とLED部の結線が完了っと。
アルミ板は・・・シフトレバーに固定させて、小さいセンサーを固定する
パーツを作るものでした!

センサー部の拡大です。いたって単純な構造ですね。
単純だから、ちょっと電子に強ければ簡単に作れます。

動作チェックと・・・

おおーー!!光った光った!!回路は問題ないみたいです。やったー!!
次は、ATインジケーターを入れるケースを作らなくては・・・
(まだ言っているし・・・)


つぎは、ATインジケーターケースの作成です。

満月板号B3-2.7とじまさ号B6-2.7は兄弟なので・・・
じまさ号で型取りしました。

LEDを入れたり出したりできるようにアンコ(スポンジ)で空洞部分を作り、

こんな感じにしてパテでガワタを作ってやります。

完全硬化するまでしばし待つベシ。。。
完全硬化したら、削って削って・・・
アンコを抜いてやります。

う〜ん。。。我ながら良いできであるぅ〜
試しにLEDを入れてみよっと!

完成までもう一息・・・


細かいところを整形しようと思いましたが、紙やすりでは限界・・・
そこで、電動リューターを入手しました。

前面に「PRND321」の表示させるためのプラスチックカバーを
取り付けるために段差をつけて、カバーを加工して・・・

こんな感じかな?次に塗装をしなくては・・・
色はもちろん、アルピナブルー、、、じゃなかったつや消し黒に決まりです。
ちなみにLEDが替わっているのに気が付きましたか?
普通のLEDだと昼間見づらそうなので明るいタイプに変更してみました。


いよいよ完成間近です。塗装とインジケータの文字入れをしました。
文字入れはいつものようにステッカーを作成するのと同じ方法です。(笑)

ストロボを光らせたのでキズが目立ちますが普段はそれほどでもないです。(^_^;
いよいよ点灯のテストです。うまくいくかな???

ふぅ〜なんとかまともな形になりました。
後は、最終調整とテストをしてと・・・
次の更新は、「じまトロニクスII、満月板号に取り付くの巻」ですぅ〜


じまトロニクスII装着記


週末になるのを待って、土曜日の朝一から作戦開始です。

まず現状のシフトカバー類を外し、インジケータ用の電源とアースを
取る方法を考えます。
一番手短な方法は現状のシフトインジケータ・ランプの+と−の配線
をそのまま利用してしまうことです。

念のため、その配線にテスタを当ててみると、イグニッション・スイ
ッチ・オフとアクササリーでは電流は流れず、イグニッション・スイ
ッチ・オンの時のみ流れますので、この配線に接続することにしまし
た。しかも都合が良いことに?一度断線しておりギボシ端子で接続し
てありますので、じまトロニクスIIの電源とアース線にギボシ端子を
つけるだけです。

で買い置きのギボシ端子徳用パックを見てみると、タイミングが悪い
ことに在庫が底をついてましたので、分解したままのB3で近くのホ
ームセンターへ買いだしに。(^^;

ギボシ端子加工をして電源接続後、さっそく点灯試験です。
P・R・N・D・3・2・1とすべて完全に点灯するので、そのまま
本付け作業に入ります。
固定用の両面テープは3Mの一番強力なものを使ってガッチリ取付ま
す。スライドスイッチ部分はフレキシブルに動く様に、なんと両面テ
ープを5枚も張り合わせてあります。(^^;

スイッチ部分とインジケータとの配線はカプラーを切り離し、コンソ
ール内からインパネ下のカバー内を通し、インパネとステアリング・
ポストのわずかな隙間にコードを通し、コードの露出を最小限に押さ
えます。じまささんが、ちょうどいい位置にカプラーを作っておいて
くれたので作業は楽ちんです。

ただインパネからインジケータまでのわずかな間はどうしてもコード
が露出しますので、黒のビニールテープを巻いてカモフラージュしま
した。

ここまで作業終了した時点で再度点灯テストをしますが、まったく問
題ありません。

最後はシフトブーツを履かせ、お化粧して作業完了です。
今回のブーツはフェラガモにするつもりでしたが、気に入ったものが
見つからず、(*^^*) 同じイタリア製の36M3Cオプションのもの
を加工して使いました。

さすがはイタリア製!
上質の本革と縫い目のダブルステッチがおしゃれです。

実は30用の本革のブーツ(コロンビア製)の新品も在庫してるので
比較してみたのですが、残念ながら革の材質・縫製ともイタリア製の
M3C用の足もとにもおよびません。ま値段が全然違うから当然と言
えば当然ですが・・・

完成後の3日間のテストも絶好調で、ATが暖まると必ずマニュアル
モードにして走り回ってました。(^^;

リバースの赤色高輝度LEDも大正解で、インジケータから目をそら
していてもリバースに入っていることが確認出来るので大変便利です。
またD・3・2・1のポジションは通常走行中も視認性が良く、かと
いって目障りでもないので、大変運転しやすいです。

と100%大満足なのですが、走り込むに連れて時々スイッチの接触
不良が発生しましたので、今週末はスイッチ周りの手直しをする予定
です。手直しと言っても両面テープを1枚増やすくらいで、たいした
ことしなくても解決するものと思っています。(^^;

最後になりましたが、我が家の30B3に36以降のスイッチトロニ
クスにも匹敵する「じまトロニクス2」を製作して頂いたじまささん
に本当に感謝致します。
MTのアルピナからATのアルピナに乗り換えて、正直なところ若干
もやもやしていたものがあったのですが、この「じまトロニクス2」
のおかげでそのもやもやも雲散霧消してしまいました。