「リモートエンジンスタータの取り付け」

 

(作成:2000年2月24日)

(TEXT & PHOTE : じまさ / E30(C2/1)-B6-2.7)


320iからALPINA B6−2.7に乗り換えて久しぶりのメンテ記事です。

冬場は寒くてイヤですねぇ。国産車は簡単に取りつけできるのに、どれも「国産車、ATのみ」とありますし・・・
とある日、CubicUさんに、リモートエンジンスタータ取り付けして〜とダダをこねましたら、格安製品があるとのこと!いっちょやったるか〜強い味方もいることだしぃ。ということで取り付けをしました!。

手元に来たのは、http://www.jcwhitney.com/product.jhtml?CATID=4709の99.95ドルの物でした。
I2359.gif (6582 バイト)←結構いっぱいはいってきました。ついでに、キーレスエントリーも!

まずは、マニュアルをパラパラ〜・・・ん?やっぱりアメリカ製だけはあるなぁ。
全て英語です!(^.^; そうです。英語はほとんどわからないので、まずは
翻訳しました。接続図は意外とわかりやすかったです。
マニュアルを見るとディプスイッチは全部ONにすると動作するみたいです。
なので、まずはマニュアルを見ながら全部ONにしました。

次に電気系統の配線の解析をしました。一番幸いなのは、E28の535i用でしたが配線図を地元のディーラーに見せていただきました。実際はE30の回路図を見たかったのですが、紛失してなくなったとのこと。
でも、配線はほぼ一緒ということでしたが、その通りで、電気系統は思ったよりスムーズに解析ができました。
(工場長のNさん、その節はお世話になりました)

とりあえずは、CubicUさんのメンテ記事を参考にしてと。
なんとなく理解できたし、ターボタイマーをハーネスキット無しで取付加工したことが
あるので、軽い乗りでやっちゃいました。でも、それが後で泣きを見る事に・・・

E30の前期型の場合は以下の配線となっていました。

常時+12V
アクセサリー(ACC)
イグニッション(IG)
スターター(ST)
ブレーキランプ  
ドアロック 黄/青
ドアアンロック 緑/青
ハザード 回路図参照

常時+12Vからスターターは、キーシリンダーの近くのコネクターに配線しました。
ブレーキランプはフットブレーキ付近のスイッチより、ブレーキを踏んだときに12Vが出力される線を探しました。
ドアロック/ドアアンロックは左側サイドキックパネルのスピーカーカバーとスピーカーを外して配線を探しました。この線自体がシャーシグランドに落とす事により、ロック・アンロックされる仕掛けでした。
ハザードへの配線が一番苦労したところです。回路図を見ながらどの様にしたらウィンカーが点滅するかをかなり検討しました。

今回購入した、リモコンスタータは、ユニットには、+12V〜スタータの4本の太い配線、
9本のコントロール用の配線、ドアロック関連の配線、トランクオープンの配線がありました。

で、実際の配線です。

国産車みたいに、ハーネスキットはありませんが各配線をメンテしやすいように、
全てコネクターを用いて結線しました。

まずは、一番太い電源関連の配線です。
常時+12Vには30Aのヒューズを入れよとあったので一応いれました。
他のACC/IG/STは単純に、元の配線に結線する形です。

次に、ドアロック・アンロックはユニットからの信号が動作時にネガティブとなる仕様で、
E30自体の信号線も同じ方法だったので、リレーは用いず配線となりました。
盗難防止・安全のためのリモコンスタータ動作中にブレーキを踏むと停止する配線は、
ブレーキを踏むと+12Vを出力される、ブレーキスイッチの配線に接続です。
ボンネットを開けたり、リモコンスタータを動作させない為のスイッチは、動作させないときにシャーシグランドに落ちる様に配線します。私の場合は、すぐにでもリモコンスタータの恩恵にあずかりたかったので、ボンネットスイッチの配線は後にしました。
最後に動作確認を示す、ハザードへの結線です。リモコンスタータが作動すると、+12Vが出力されます。
時にパルス信号であったり、常時12Vが出力されてしまう為、ハザードスイッチの配線を改良して結線しました。これの動作にはリレーを使用しました。
おっと!グランドの配線をし忘れるところだった!これも忘れずに配線・・・
おおー!!!リモコンスターターのアンテナも取付けしなければ・・・

配線はすべて結線したので、コントロールユニットを仮付けして、まずはドアロック・アンロックを。
おおー!キーレスが作動したぁ。こりゃ楽ですね。

次に、エンジンスタート。ぷち!・・・・・ん?動かない・・・
もういちど、ぷち!・・・・・あれ〜ダメだぁ。配線をすべてチェックして・・・
んーーー。あっているなぁ。とりあえず、暗く寒くなってきたので、今日のところの作業はお終い。
e−mailで、CubicUさんにHELP!をしました。

CubicUさんのHELPの回答に基づき、色々試行錯誤しましたが、すべてNG。
じゃあ、ディップスイッチが切り替わってないかもしれないからということで、一度OFFにしてからONに。
全部大丈夫だよなぁ。ん?ん?んーーー?なんじゃこりゃぁ!?スイッチが全部OFFになっているぅ!
ONの方向を見間違えて、まったくの逆にしていました。こりゃ動きませんね。

とりあえず、スイッチを正しく4つともONにして、再度確認して・・・

エンジンスタートON!!!
カチカチカチ!(ウィンカーの作動する音)シーン・・・キュルキュル・・・ヴォーン〜
やりましたぁ!エンジン始動です。

後から気がつきましたが、エンジンがかかっていないときにハザードが点滅しないので、
ディーラーよりウィンカーフラッシャーを入手して完全独立で動作する様に改良しました。

余談ですが、E30はトランクは手動であけるので、トランクオープンの操作をしたときに、クラクションが鳴る様にしました。ウィンドークローズも検討しましたが、回路がめんどくさそうなので辞めました。

参考:今回取り付けたアラームシステムのメーカー及び型式
スターター:J.C. Whitney, Inc. REMOTO ENGINE STARTER RS205
その他リレー:カーショップ販売の20A程度のリレー

(注)同じE30でも、年式により各信号線の色や結線方法が異なる可能性があります。
私は責任逃れをします!(笑)